2012年3月6日火曜日

2月観劇記

2月4日
「モンティ・パイソンのスパマロット」
久々のミュージカル
王の証となる聖杯を探しにいくアーサー王と家来5人の冒険物語
ブロードウェイで上演されたミュージカルの日本版
コメディアンのモンティ・パイソンの原作なので、
小ネタ沢山、バカバカしい展開
作り手が意図とする、
「終わった後に何も残らない」というのには成功していた

2月28日
「90ミニッツ」
一度は生で見てみたかった三谷幸喜作品
実際にあった事件をモチーフに
交通事故にあった男子に90分の間に輸血をしないと
死んでしまうという状況で
手術の同意書にサインさせたい形成外科の副部長と
生まれた土地の思想で輸血を禁忌し、
手術の同意書のサインを拒み
輸血なしの手術を依頼する父親との90分の攻防戦
片や
輸血なしの手術はありえず、
信じている思想の為に輸血を拒み、
それで子供を死なせるのは親のエゴだと主張する医師と
片や
医者ということで目の前の患者を助けなくてはいけないとするのは
医者のエゴではないかと反論する父親
揚げ足とりやお互いの主張、屁理屈
その間にも時間は過ぎていき、
男子の状態も悪化していき・・・

舞台の中心に砂時計を模した砂が
天井から上演中ずーっと落ちて続けるのも
だんだんと時間が過ぎていき、
子供の命も少なくなってきている状況を
象徴的に感じる事ができた

何度「息子にどうしたいのか聞いてみろ」と
父親に向かって言いたかったか・・・
それだけ舞台に引き込まれたのだろう・・・
そんな苛立ちを感じながらも、終わった時には
本でいうと読後感、
舞台だと観後感?(造語)
を感じた
笑いのある2人芝居を想像していたが
予想外のどんよりした物語だった
これも悪くないな